腕と足の痺れ 60代 女性 自営業
60代の女性が、右肩から腕にかけて、また右ひざの裏周辺におこる痺れを訴えてご来院。お仕事も忙しく、特に疲労がたまったときや車の運転時におこるので気になっている。症状が起こるのは右側だけで、左は大丈夫とのことでした。
まずはバイタルの検査(血圧、心拍、体温、呼吸数など)の時点で、左右の差が激しいことがわかりました。特に血圧は、症状のある右側と左側とでは最高血圧で20以上の差があり、橈骨動脈の触診では右側が明らかに拍動が強く、打ち付けるような脈でした。整形学検査ではヘルニアなどの兆候は一切ありませんでした。その他体の神経バランスの検査においても、右半身のみ異常が検出され、筋力検査でも右の上肢・下肢ともに筋力がしっかりと入らないことがわかりました。背骨では上部頸椎の右側に明らかな機能不全を確認しました。
治療は神経バランスを引き起こす引き金となっていると思われる上部頸椎の治療をまず行い、その後再度筋力検査や神経バランスの検査で再確認。徐々に左右のバランスが取れ始めたため、症状の出ている肩や膝の再検査を行いました。その結果、右膝の関節の後方変位や右肩上腕骨頭の前下方変位を確認したため、修正をしました。
治療後は左右ともに血圧がほぼ同じような値になり、橈骨動脈の脈圧も同じ程度になりました。筋力検査やバランス検査も左右が整ったため、初回の治療は終了しました。1週間後に2回目の治療を行いましたが、ご来院時の検査では初回の治療後のバランスが保たれていましたが、右肩のみ微調整が必要なため再度調節しました。2週間後の3回目のご来院の際にはもう痺れは無くなりましたとのことでしたので、次回は2週間治療の感覚を延ばすことにし、状態に応じて治療感覚をさらに開けていくことでバランスの維持のモニターすることになりました。
<清水院長のコメント>
腕や足の痺れがある場合は、まず神経学的な問題や整形学的な問題がないかを検査によって判断します。こちらの患者さんの場合はヘルニアなどの問題もありませんでした。バイタル検査の段階で、体の左右の自律神経バランスが崩れているのは明らかで、右側半身の交感神経のトーンが高いと判断し、そのバランスの調節を調節を上部頸椎の治療によって行いました。治療の結果は良好で、初回の治療直後から血圧や脈圧にも大きな変化が現れ、体のバランスも整いましたので患者さんも驚かれた様子でしたが、その後の治療の後の状態も良好で、今後は治療感覚を延ばしても大丈夫だと思います。症状の背景にはお忙しいお仕事でのストレスなどもあったのではないかと推察します。
病院に行っても原因がわからない手足のしびれは、実はよくあります。そういった問題には自律神経のバランスの問題が隠れていることもあります。手足の痺れでお困りの方は、是非一度、岐阜のWHO国際基準、長良ファミリーカイロプラクティックにご相談ください。
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