股関節の痛み　

症例の紹介CASE STUDY

歩行時の股関節の痛み　３０代　男性　演奏家

お仕事で楽器を演奏されている。先週、演奏を終えてステージから降りるときに階段を踏み違えてしまった。それ以来、歩くときに右の股関節に痛みが出るようになってしまった。また、それとは別に左肩周辺が慢性的に痛み、時々首が回らなくなってしまうことがある。特に長時間の練習をした翌日に起こりやすい

検査の結果、階段を踏み外したことがきっかけかどうかはわからないものの、骨盤にゆがみが生じていることがわかった。骨盤には仙骨と腸骨をつないでいる仙腸関節が骨盤の後方にあり、また、右と左の恥骨をつないでいる恥骨結合と呼ばれる関節が前方にあるが、この患者さんの場合は前方の恥骨結合に障害が生じていることがわかった。左肩は楽器を持つこともあるが、肩を引き上げる時に働く肩甲挙筋という筋肉が過剰に緊張していた。この筋肉は頸椎から始まり、肩甲骨の上部に付着しているため、過緊張を起すと頸部への症状を誘発しやすい。

治療は恥骨と頸椎の関節機能の改善と、筋肉への緩和操作、そして自宅でできる方の運動を指導した。治療後、歩行時の股関節の痛みは無くなり、問題なく歩けるようになった。左肩と頸も非常に楽になったが、職業柄慢性的に繰り返す恐れもあるため、演奏時の姿勢と呼吸の仕方を確認した。すると最近は腹部をしっかり使っていないかもしれないとのことだったため、基本に戻った腹式呼吸を練習し、意識してもらうことにした。

＜清水院長のコメント＞
股関節は骨盤の腸骨にある寛骨臼という溝に大腿骨の先端の大腿骨頭がはまってできているため、骨盤の関節の機能不全が起こると負荷が高まり、今回のような症状につながったと考えられます。この患者さんの症状は外傷がきっかけですが、日々の負担の蓄積などで似たような症状は起こりえます。また、肩の症状は職業柄慢性的に繰り返す可能性もありますので、仕事中の姿勢の改善や、こちらで指導する一日数分で出来るエクササイズを続けて、日々の疲れを残さないことが良い状態の維持につながるでしょう。

仕事での疲れが取りにくい、慢性的に肩がこるなどの症状でお困りの方は、ぜひ一度、岐阜のＷＨＯ国際基準、長良ファミリーカイロプラクティックにご相談ください。効果てきめんのエクササイズも指導いたします！

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