50肩 3か月前から肩が動かない 40代 男性 会社員
思い当たる原因はありませんでしたが、3か月ほど前から右肩が動かしづらくなってきました。最近では趣味のランニングをしている時も右肩が動かせないため走るのに難儀しています。このままでは酷くなるのではないかと思い受診してみようと思いました。
検査をすると、右肩を上にあげる動作がかなり制限されており、また肩関節の外旋運動がほぼできない状態で痛みを誘発していました。内旋運動はある程度可能な状態でした。背骨や肩周辺の関節を検査したところ、症状が出ている右側の頭蓋骨と頸をつないでいる関節に大きな運動制限があることがわかりました。
治療はこの頭蓋骨と頸の骨をつなぐ関節の調節を中心に行い、さらに下部頸椎、胸椎などの関節運動の改善を行いました。治療の5分後に肩の関節が次第に動き始め、「先生、肩が動く!」と驚かれていました。
その場でランニングの動作をしてみましたが、問題は大幅に改善された様子でした。
<清水院長のコメント>
この患者さんのケースはやや稀だと思います。状態としては50肩の初期と考えられます。
50肩は主に
・初期(炎症期):だんだんと動きが悪くなる。夜寝ていると夜間痛で肩が痛い
・中期(硬直期):炎症と痛みが治まるが、関節は硬直して動かなくなる。
・後期(回復期):時間の経過と共に徐々に関節の動きが回復し始める。
の3つの段階に分類することが出来ますが、その長さも様々です。
50肩が起こる理由と原因は、現在の医学では解明できていません。何の思い当たる原因もなく、突如始まるのがよくあるケースです。硬直期には肩の関節周囲の関節を包んでいる関節包が癒着を起すため、関節はガチガチに固まって動けなくなります。放置しておいても治ります。しかし人によって回復にかかる時間は様々で、半年で治る人もいれば、2年ほどかかる人もいます。
今回のケースは頭蓋骨の関節の治療が大きな効果をもたらしましたが、それは頭蓋骨を通って肩の筋肉(僧帽筋)を支配している副神経の機能低下があったからと推察できます。僧帽筋は頭蓋骨下部から背骨、肩甲骨、鎖骨にまで至る非常に大きな筋肉で肩や腕の運動に大きく関与します。カイロプラクティックでは肩に何らかの影響があったときによく見られる関節の障害です。おそらくこの患者さんもこのままで放置していたら、50肩の中期にまで発展したかもしれませんが、早い段階で大きな回復がみられたことは幸運だったと思います。もし中期にまで至って関節包が癒着を起こした場合は、その癒着を少しずつ剥がしていくといったカイロ治療が必要になります。その場合は時間もかかりますし、痛みも伴うことがあります。
50肩は、早期の治療開始が早期回復のカギになります。お悩みの方は一度、岐阜のWHO国際基準、長良ファミリーカイロプラクティックにご相談ください。
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